歩行障害外来
歩行障害外来
当院の歩行障害外来は、最近、歩きにくくなった方を対象に診察を行っています。歩くのが難しくなってきたとき、多くの方は「歳をとったせいかな」と考えるのではないでしょうか。実際には、歩行障害は加齢以外にもさまざまな要因によって引き起こされます。その中には、パーキンソン病や正常圧水頭症のように薬や手術によって、歩きにくさを改善することができる病気もあります。また、脳卒中による麻痺のようにそれ自体を改善することは難しくても、装具や筋肉を柔らかくする注射(ボツリヌス治療)で歩きにくさを軽減できる場合もあります。
歩行障害の原因は多岐にわたるため、どの診療科を受診するか迷う場合が多いかもしれません。当院の歩行障害外来では、まず丁寧に診察を行い、歩きにくさの原因を探ります。また、必要に応じて、他院でCTやMRIなどの検査を行います。原因を探ることと並行して、必要な治療やリハビリテーションのアドバイスをさせていただきます。検査の結果、専門的な診療が必要と判断した場合には、それが可能な病院やクリニックをご紹介させていただきます。
最近歩きにくくなってきたけど、どの病院を受診したらいいかわからない、というときは、当院にご相談ください。
上記の症状が見られる場合、早期の診断と適切な治療が必要です。
症状が進行する前に、ぜひ当院の歩行障害外来を受診してください。
脳卒中や脳性麻痺、脊椎・脊髄の病気(脊髄損傷・脊柱管狭窄症など)、末梢神経障害などで足に麻痺が残っている方では装具が有効な場合があります。とくに、足が垂れ足になる(尖足)、内がえしになる(内反)場合には効果が期待できます。足が硬くなるタイプの麻痺(痙性麻痺)がある方の中で装具では対応できない場合には、筋肉に直接注射を打って硬さを和らげる治療(ボツリヌス治療)が有効な場合があります。
パーキンソン病の症状の中でも、急に足が出なくなるすくみ足がある場合には、床に貼ったテープなどの目印をまたぐことを意識する、数を数えることや音楽を聴くなど音の刺激を加えることで足が出やすくなる場合があります。当院では、その方にあった方法をいっしょに考えていきます。
歩行障害の原因に関わらず、普段生活している場所を動作がしやすくなるように整えることが大切です。具体的には以下のような方法があります。
これらの中には、介護認定を受けておられる方では、レンタルで対応できる場合や購入費用の補助が受けられる場合があります。当院では、担当のケアマネジャーさまやリハビリの療法士さまと連携して、これらのアドバイスをさせていただきます。
高齢化の進展とともに、加齢や病気で食事量や活動量が少なくなることで筋肉量が減る(サルコペニア)方が増えています。これを防ぐためには、たんぱく質をしっかり摂ることが大切です。当院では、必要な方には食事のアドバイスも行います。